青城SS | ナノ
「……結婚するか」
「ぷ、プロポーズ……?」
「いや、違えな」
「まさかの三秒で破談」
「まずはあれだ、すまん」
「まって、土下座はやめて。というか服、ひよう、服。お互いに服、着まみょう。そんで、ほら、落ち着きまひょう」
「落ち着いてねえのはお前だろ。かみすぎだべや」
「……あれだね。昨日は飲み過ぎたよね。本当よくないよね。というか私がごめんって話よね。記憶が曖昧なんだけど、私が変な絡みかたしてたよね」
「お前覚えてねえの」
「いや、覚えてないことはないよ? なんか、皆で腕相撲大会してさ。岩泉が優勝して。わーすごーい。筋肉触らしてーって言った、気がする」
「言ったな」
「それでキャーかたーい的なことを言った気がする」
「言ったな」
「それで、それで、二次会行かない、帰るって言って、岩泉が駅まで送ってくれるって言って、そんで……。うん、後は、オモイダセナイ」
「ミョウジが疲れた休みたい吐きそうホテル入りたいって言ったな」
「そう、だっけ?」
「ダメだ帰んぞってつっても嫌だホテルで腕相撲すんだって、ホテルの前で暴れたよな」
「うわー。ヤバいやつじゃん」
「しまいには勝手に一人でホテルに入っていったよな」
「あはは、……申し訳ない」
「マジで覚えてねえの」
「覚えてないことは、ないよ?」
「ホテル入って少し休んだら腕相撲するって言い出したよな」
「腕相撲、よっぽどしたかったんだね私」
「それでまた触らせてつっつて、ベタベタ触ってきてキスしてきたよな」
「ご、ごめんな、さ、」
「ヤメロっつってもやめなかったのはミョウジだよな。したい、しようって言い出したのもミョウジだよな」
「も、もうしわけ、ありま、」
「奥気持ちいい奥突いて激しいの好き岩泉好きっつったのも覚えてねえのか。さんざんいったくせに後ろからもしたいって、」
「あー! 嘘です嘘です! ちゃんと覚えてます! 私が悪うございました! だから公開処刑はもうやめてくれ! てか岩泉めっちゃ覚えてんね!?」
「俺が好きってのは嘘か」
「そこ掘り返すの!?」
「腕相撲すっか」
「んん? 珍しくボケてきたぞ、どうしたの」
「俺が勝ったら俺と付き合えよ」
「え」
「もっかい俺のこと好きだって言う気になったら手だせ」
「え、あ」
「待ってやるけどあんま時間ねえぞ」
「あ、はい」

「オラ、どうすんだよ」
「よ、よろしくお願いシアス」

付き合いました。

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